ギックリ腰になった時、「筋肉に一体何が起こっているのか?」について考えていきます。
ギックリ腰になったとき筋肉はどうなってるのか?
ギックリ腰になった時って筋肉は硬くなってます。でも、その硬くなった筋肉というのは腰の筋肉ではないのです。
腰を前に曲げる時(前屈)のことを思い出してください。
この時、腰の筋肉と一緒に「首の後ろ」「背中」「お尻」「太ももの裏」の筋肉も一緒に伸びてますよね?
からだの裏の筋肉が全部キレイに伸びて、初めて腰は前に曲げることができるんです。
腰の筋肉だけ使って曲げてるわけじゃないんですよ。
だからギックリ腰になった時に、「腰が痛くて前に曲げられない」っていう人は、今言った「首の後ろ」「背中」「お尻」「太ももの裏」のどこかに筋肉の硬さがあります。(全部の場合もあります)
その硬くなった筋肉が伸びてくれないせいで、腰が上手く動かせてないんです。そこをムリに動かそうとすると痛みが出ます。
腰が痛くて真っすぐにならない人は?
ちなみに、「からだを真っすぐ起こすことができない」ギックリ腰のタイプは、からだの表の筋肉「お腹」「太ももの表」「胸」の筋肉が硬くなってます。
筋肉の硬さを引き起こす3つの生活習慣
次は、この筋肉が硬くなりやすい3つの生活習慣を説明していきます。
1.運動不足
それでも若い間は筋肉の柔軟性も高いからそんなに心配いりません。でも、30歳を超えた辺りから放っておくと筋肉はどんどん硬くなる一方です。
「昔はからだ柔らかかったのにな~」という声、よく聞きます。それは危険信号です。
2.冷え
これはそのまま筋肉にも当てはまります。
- 冷えると縮こまって硬くなる。
- 温かいとダラ~として緩む。
なので、筋肉を硬くさせたくないと思ったら冷えたら絶対ダメです。
3.姿勢
立つ、座る、寝る。
色んな姿勢がありますよね。特に大事なのがジッとしてる時の姿勢。
この時にからだを歪ませていると、筋肉に余計な負担がかかってきます。
よくあるのが、
- 足を組む
- 横座り
- 胡坐(あぐら)
- 椅子に浅く腰をかけて座る
- うつ伏せや横向きで寝る
- 片方に重心を乗せて立つ
デスクワークの人は「座ってるから腰は大丈夫」って思うかもしれませんが、そんなことはありません。背中や首の筋肉が硬くなっても、ギックリ腰になってしまうのです。
次回はぎっくり腰の原因となる関節の動きについて説明していきます。